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「新谷、ありがとう…あたしを、抱いてくれて…」
新谷の背中は汗ばんでいて、少しネトっとした感触が掌から伝わる。
あたし、変かな。
それさえも愛しく感じるなんて。
「すごく、よかった」
「本当? 痛くなかった?」
新谷は起き上がってあたしの頬に触れた。
「うん、ちっとも」
本当は、ちょっと違和感があるけど。
でも、そんな細かいことはどうでもいいの。
あたしは今、幸福感でいっぱいで、すごく、満たされている。
新谷はあたしを包み込むように自分の胸の中にひきよせ、
裸のまましばらく抱き合った。
「あの…。 新谷は、よかった? その…… 他の女の人より……」
口にしてから、
あたし、何でこんなこと聞いちゃったんだろ…って後悔した。
でも、SEXには相性があるってよく耳にするし。
新谷は…満足したのかな、って。
急に不安になったからつい言ってしまった。
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