第15話

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「ずっと、こうなることを望んでた相手としたんだぞ? よくないわけ、ないだろ」 少し叱り飛ばすような感じで言い、 「七海とやっと一つになれて、最高に幸せ」 新谷はあたしの額にキスを落とした。 ありがとう、新谷。 あたし、すごく嬉しい……。 嬉しすぎて、少し、涙ぐんできた。 「ん…? 」 新谷は突然上体を起こし、あたしの肩を押さえつけて、 「新谷…?」 「アンコールに応えてくれるだろ?」 悪魔の微笑とともにのたまった。 「え゛…」 「一回だけで済むと思ったら大間違いだ。 それに、今日はめちゃくちゃにしていいんだろ?」 「それはっ、言葉のあやというもので…」 「問答無用」 そう言うと、すぐにあたしの唇をさらいに来て、 濃厚なキスを始めた。 慌てて手足をばたつかせるも、抗えない。 もうっ!! せっかく感動に浸っていたのにっ……!! 「こら、ジタバタするなっ」 胸の谷間あたりに顔を埋めてきた…! ほ、本気…!? 「新谷のエッチ、変態っ、ドSっっ!!」 「男がSじゃなきゃ、世の中発展しないだろ?」 「わかったようなわからないような屁理屈、言わないでよっっ」 ……結局、あたしは再び新谷という名の波にさらわれ、 渦に巻かれ、溺れて、そして溶け合った。 そんなこんなで、あたしと新谷はこの日、二回も繋がった。 あたし、一応、病み上がりの身なのに……。
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