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「ずっと、こうなることを望んでた相手としたんだぞ?
よくないわけ、ないだろ」
少し叱り飛ばすような感じで言い、
「七海とやっと一つになれて、最高に幸せ」
新谷はあたしの額にキスを落とした。
ありがとう、新谷。
あたし、すごく嬉しい……。
嬉しすぎて、少し、涙ぐんできた。
「ん…? 」
新谷は突然上体を起こし、あたしの肩を押さえつけて、
「新谷…?」
「アンコールに応えてくれるだろ?」
悪魔の微笑とともにのたまった。
「え゛…」
「一回だけで済むと思ったら大間違いだ。
それに、今日はめちゃくちゃにしていいんだろ?」
「それはっ、言葉のあやというもので…」
「問答無用」
そう言うと、すぐにあたしの唇をさらいに来て、
濃厚なキスを始めた。
慌てて手足をばたつかせるも、抗えない。
もうっ!!
せっかく感動に浸っていたのにっ……!!
「こら、ジタバタするなっ」
胸の谷間あたりに顔を埋めてきた…! ほ、本気…!?
「新谷のエッチ、変態っ、ドSっっ!!」
「男がSじゃなきゃ、世の中発展しないだろ?」
「わかったようなわからないような屁理屈、言わないでよっっ」
……結局、あたしは再び新谷という名の波にさらわれ、
渦に巻かれ、溺れて、そして溶け合った。
そんなこんなで、あたしと新谷はこの日、二回も繋がった。
あたし、一応、病み上がりの身なのに……。
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