下僕

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葉月はさ迷っていた。 周りは真っ白で上下左右の感覚はなく、何もない空間を浮いている様な感覚だった。 葉月 「ここは…?」 葉月は辺りを見回すが真っ白な空間があるのみで何もない。 取り敢えず移動をしてみようと試みるが、どこに向かっても真っ白な空間が広がるのみでどこに向かっているのか、あるいは移動しているのかが全く分からないでいた。 葉月 「そう言えば…私はカルマさんに吹き飛ばされて…それから…?」 漸く前回の出来事を思い出し、頭の中がクリアになると共に自分が冷静になっていくのが分かる。 そして、現状の事態を把握しようとした。 だが、いくら考えてもこの場所がどこなのかが分からずにいた。 いや、ここがどこなのかはなんとなく予想がついているのだが、葉月自身が否定していた。 これを認めてしまうとそれで全てが終わってしまうかも知れない事を否定していた。 ここは何か別な場所なのか、あらゆる別な可能性を巡らせてみるが何も思い浮かばなかった。 葉月 「もしかして、ここは…あの世…?」 最終的にこの結論に至り思わず声に出してしまう。 葉月 「そんな…勇者として闘ってならともかく、こんなしょうもない事で終わってしまう何て…。 そんなの嫌だ~!」 嘆く葉月であったが成す術もなくうなだれる。
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