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このまま身を任せれば楽になるのかと思い始めた時、不意に体が引っ張られる様な感覚にとらわれる。
葉月
「これは…?」
体が引っ張られるにつれて先程とは違う現実的な感覚が体に戻ってくるのを感じていた。
葉月
「もしかして、私…まだ、生きてる…?」
そう思った瞬間、葉月は目を覚まして起き上がる。
葉月
「ハッ…!」
葉月は辺りを見回して見たが、カルマ達の姿はなく、見慣れない小屋の中にいた。
葉月
「ここは…?」
葉月は改めて辺りを見回すがやはりどこなのか見当がつかなかった。
女
「やっと気がついた様だな。」
葉月
「…!」
後ろから声が聞こえて振り返ると1人の女性が椅子に座っていた。
女
「いきなり空から人が降って来た時は何事かと思ったぞ。
体の損傷は激しかったが偉大なるこの私の魔力で回復しておいた。」
女は知的な感じで、落ち着いた口調で葉月に話掛けてきた。
葉月
「あの…助けてくれてありがとうございます。
私は葉月と言います。
あなたは?」
葉月は女に対し頭を下げると相手の名を問い掛ける。
女
「私か?
よくぞ聞いてくれた。
偉大なるこの私の名をしかと聞くがいい。
我が名は…。」
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