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オラクル
「姉御、何、ボ~ッとしているんだ。
ぐずぐずしていると置いて行くぜ。」
葉月がボンヤリと考え事をしていると唐突にオラクルが話し掛ける。
葉月
「あ、ゴメン、すぐ行く。」
葉月は慌ててオラクルとカルマの後を付いて行く。
カルマ
「このまま町にたどり着けなければ野宿になるぜ。」
カルマは暗くなり始めてきた空を見上げて呟く。
葉月
「そうですね、急ぎましょう。」
葉月も空を見上げなが呟くと早足でカルマ達の後を付いて行く。
3人は暫く次の町へ向けて歩き続けたが、不意に先頭をきって歩いていたカルマが立ち止まる。
葉月
「カルマさん…?」
オラクル
「どうしたんだ、兄貴?」
急に立ち止ったカルマに対しオラクルが話し掛ける。
カルマ
「どうやら、お客さんみたいだぜぇ。」
カルマはそう言うとニヤリと笑いながら前方を見据える。
葉月達もカルマ同様に前を見ていると茂みの中から3人の男が飛び出して来た。
葉月
「…!」
盗賊
「へへへッ、ここから先に進みたければ金品全て差し出しな!」
盗賊達が下品な笑みを浮かべつつ各自に獲物をちらつかせる。
盗賊
「なぁに、大人しく差し出せば命だけは取りはしねぇ。」
更に盗賊達が脅し文句を語っていたが、不意にカルマが盗賊達との間合いを一瞬で詰め、鉄拳を叩き込む。
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