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葉月達を余所に残された盗賊が更に後退りしつつカルマ達を睨み付ける。
盗賊
「お・お前等…俺達を舐めるなよ!」
盗賊の言葉に葉月達3人が振り返る。
カルマ
「おお、悪ぃ悪ぃ。
それじゃ、身ぐるみ剥いで終わりにするか。」
カルマが盗賊に対し一歩二歩と間合いを詰める。
盗賊はカルマに気圧されて更に後退りをするが不意に足を止めると不敵に笑う。
盗賊
「俺達を舐めるのもそこまでだ。
最後に笑うのはこの俺だ!」
カルマ
「あん…?」
盗賊の言葉に眉をひそめ、相手の意図を探ろうとした矢先、後ろから葉月の悲鳴が聞こえる。
振り返ると新たな盗賊が葉月を羽交い締めしてナイフを首筋当てていた。
葉月
「カ・カルマさん…!!」
葉月は身動きが取れず、不安な顔でカルマを見つめる。
オラクル
「姉御…!!」
カルマ
「テメェ…!」
カルマは盗賊を睨み付けるが葉月を人質に取られている為、手が出せない。
盗賊
「へへへッ、形勢逆転だな!
今までやってくれた分、しっかりとお礼をしてやらなければなぁ!」
盗賊がドスを効かせてカルマ達に歩み寄る。
オラクル
「あ・兄貴…!」
カルマ
「チィ…!」
2人は為す術が無く立ち尽くすのみだった。
盗賊
「覚悟しな!」
盗賊は剣を片手に振り上げる。
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