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葉月
「ちょっと待て~!!」
葉月は思わず叫ぶがカルマの容赦なく放った気弾が葉月目掛けて飛んで来る。
盗賊
「う・うわっ…!」
葉月を取り押さえていた盗賊は咄嗟に葉月を突き放し、身をよじって逃げようとする。
盗賊
「ギャアァ…!」
だが、無情にも盗賊はカルマの気弾に呑み込まれて跡形もなく消し飛んだ。
葉月
「うわああぁ―!!」
一方、葉月は盗賊に突き飛ばされた事により直撃は免れたものの、その爆風は凄まじく葉月の体は空高く舞い上がる。
体中激痛が走り、錐揉みしながら飛ばされ頭がグルグル回った状態では自分がどうなっているのか、どこにいるのか、何も分からず、何も考えられないでいた。
だだ、ハッキリと思っていた事は、自分はこれからどうなってしまうのだろうと言う事と、もし次があるのなら、カルマの前ではもう二度と不用意な言葉は言ってはいけないと言う事だけだった。
だが、やがてその考えも頭の中で白くなり、葉月は意識を失い、全てが真っ暗闇に閉ざされていった。
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