第1章

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あなたは大切な人に手を握られたらどうかえしますか 8年前 私はどうしたんだろう 昨日この街に引っ越してきた。7年間生まれとからずっといた場所からだった もちろん寂しいという感情はある だが新しい街で過ごすということの方が私には嬉しく思えた でも今は違う。 狭くて暗くて苦しくて こわい 両親は引っ越しのなんやかんやでやることがないから散歩をしていた。 何かにつまずいて転んだ そのあとは覚えていない。 必死に手を伸ばしても何にも届かない 「ママ…ママ……誰か…」 あれから何時間たったんだろう私はずっと声を出して泣いていた。 知らない場所で一人きり、とにかく不安だった 恐怖という言葉では表しきれないような 声を止めたら何処かに吸い込まれてしまいそうな そんなことを考える余裕はなかったが何と無くそんな気がした。 その時 何かが光った 上だ 声が聞こえる 視界が広がっていく 人がいる 少しずつそれは私の視界の中に入ってきた
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