6406人が本棚に入れています
本棚に追加
朝はすっきりと目が覚める。
勇者になったからか、前は目が覚めてもうだうだする時間があったがそういう事もなくなった。これも勇者としての利点だろう。
軽く顔を洗い、いつもなら姫様を起こしに行く。
あのお姫様は案外寝ぼすけなのだ。
しかし、部屋から出る前に扉の下から投げ入れられたのであろう文書が目に入った。
拾って読んでみる。
『今日の放課後、裏庭で待ってます』
「さてwwこれ書いた奴らは俺の練習相手になってくれるかな?wwwwww」
初っ端から罠だと思うってのはどうよwwwwwwwwww
姫様の部屋に行き、合鍵で扉を開ける。
ノックはしない。寝てる事を確信しているからだ。
王族専用の部屋というだけあって、広くて内装もものすごい。もう見慣れてしまったけど。
コンコン
寝室には一応ノックをする。しかし、案の定返事は無い。
「お邪魔しまーすwww」
遠慮なく寝室に入る。
「アイシャー起きろーww」
ユサユサ体を揺さぶりながら呼びかける。しかし、微かに唸るだけで起きる様子はない。
「よろしい、ならば戦争だwwww」
右手にお玉!左手にフライパン!
そしてそれを頭上に構え…
「奥義!死者の目覚め!wwwwww」
ガンガンガンガンガンガンガンガン!!!
俺でさえ耳がキーンとし始めた頃、ようやく目を覚ます。
どんだけ眠り深いんだよwwwwwww
「かみやしゃん…おはようございます…」
「おはようww早く起きないと遅刻だぞーwww」
最初のコメントを投稿しよう!