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神様に落とされて、俺は今スカイダイビングなうです(泣)
くそぅ、確かにこれはテンプレかもしれないけどさ。
「まあいいや」
人生切り替えが大事だよね。何事もポシティブに行かないと禿げちゃうよ。
とりま、このまま落ち続けるのもあれだし、魔法でも使ってみるか。
「あーい きゃーん 『フライ』!!」
<ブォン>
腰から下が小さい台風のようなものに覆われ、徐々に減速していく。
ふむ、上手くいったようだな。
この魔法、本来は古代の魔法で既に失われてるものなんだが、神様スペックには関係ございません。
まあ希望を言うと翼でも生やしたk<バサッ>…え?
なんか背後から、その、羽ばたくような音がしたような…
恐る恐る背中を覗き込むと…
「生えちゃった…」
天使みたいな真っ白な羽根が…
ヤバイヤバイヤバイヤバイ…!
そういえば能力に具象化なんて物があったなぁではなく!!
この状態を人に見られるのがヤバイ!
なんでかって?面倒なことになるからだよ!!
幸いまだ高度千メートルくらい。大きい鳥だと思われるくらいだろうから、さっさと消さなければ…!
と、思ったらもう消えてた。
「ふぅ、焦った~…次からは気を付けよう」
とりあえず地面に急降下、激突寸前で思い切り減速して着地。
「上から見てて思ったけど、テンプレが起こりそうな森だな…」
辺りを見回してひとりごちる。
先の言葉通り、此処は森だ。
街道に着地しても良かったんだけど、少し準備したかったからだ。
「さあ、お着替えターイム」
なんで着替えるか?
理由は簡単、俺の容姿は悠の、そしてこの世界の勇者をベースに作ってもらったからだ。
もし勇者の顔を見た人が街中にいたら面倒な事になると思ったから、顔を隠すのさ。
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