兄の場合

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ふむ、つまりまとめると、 勇者召喚される ↓ 俺と悠が召喚される ↓ 一人として認識される ↓ 肉体フュージョン ↓ 魂片方ぽいっ ↓ 俺幽霊なう ということか。 「いやー、それにしても本当に面白いね。こんな事は初めてだよ。肉体が融合されたから背格好は少し変わったけど、その分能力値の伸び幅が大きくなってるし、多分歴代どころかこれからも彼以上の勇者は現れないね」 少し興奮したように話す神様。 なんか子供みたいだな。 「ねえ神様。俺は結局どうなるの?」 まあまだ問題はあるんですけどね。 どうせなら転生させてくれないかなぁ。 「いいよー、転生させてあげる」 軽っ!! 「え、マジで!?」 「うん、イレギュラーが増えるのも面白そうだしね。他には何か希望ある?」 …トントン拍子だなぁ…怪しい… まあ聞いてくれるなら言ってみようか。 「背格好は悠とほとんど同じで髪とかが対になるように。強さは、全部の能力値を全盛期の神様くらいにしといて。あ、あとアニメとか漫画の技も使えるように。それと武器の知識とかも全部。知識もアカシックレコードくらい」 「…へぇ、全盛期の僕、ねえ…。いいよ、その望み、叶えてあげる」 なんか雰囲気が一瞬怪しくなったけど大丈夫みt「ただし」ですよねー。 「そんな力を持てば、僕でも簡単に君を消すことが出来なくなる。もし君が暴走でもしたら、君の大事なモノが全て消えるかもしれない。その覚悟はある?」 「余裕ですがなにか?」 無駄なシリアスは要りません。 「即答とは…その言葉が真であることを祈るよ」 神様が誰に祈るってんだよ。 「さて、そんなこんなで準備は完了だ」 やっとか。結構短かったけど。 この感触ともお別れか… 名残惜しいけど手を離す。 そのタイミングを待ってたように神様が喋りかけてくる。 「知識とか力の使い方とか、必要そうなのは頭と身体にインプットしておいたから。いきなり魔王にエンカウントしても余裕で勝てるからね」 「そいつは安心だ。力が使えずすぐ死にましたは嫌だからな。それじゃ、お世話になりました」 最後に一度頭を下げる。 「ああ、またね。逝ってらっしゃい」 …ん?またね?それにさっき文字が違ったようn<くぱぁ>…あ。 「ああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」 あの野郎落としやがったぁぁぁぁぁ!!
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