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祐樹くんは、納得した顔で、
「ふ~ん…“ただの”時計屋の店主かぁ…」
と、勝ち誇ったように言った。
ん?今の所、勝敗要素なんてあった?
頭に疑問符を浮かべながら、佐々倉さんを見ると、彼は意味が分かったようで、祐樹くんを睨んでいた。
え!何なに?気になるんだけど!
それは、顔にも出でいたようで、私の顔を見て、佐々倉さんは、
「…君は知らなくていいんですよ。」
苦笑いしながら、私の頭を撫でた。
あれ?今、何が起こった?
瞬時に起きた事が理解できなかった私は、数秒経ってから、顔を赤くすることになった。
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