第二章

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着いたのだが、 「なんかあそこの一角、やたら賑わってますね?」とシンディ。 彼女が言うように、神姫バトルの要である大型装置「筐体」の一つに人だかりが出来ていた。 そんな疑問は直ぐに解ったのだが。 『さぁさぁ不定期バトル開催中! 見事勝利すれば景品「レーザーライフル」が貰えるよー。しかも新ギミックとして神姫ごとに発射されるレーザーの色が変わるオマケ付きだぁ!!』 丁度バトルが終わったらしく、神姫を連れた二人組の挑戦者が項垂れながら去っていった。 どうやらタッグ戦有りのようだ。 店内に置いてあるスクリーンには「現在57人」と表示されている。 多分このバトルでの挑戦者数であろうか。 今の時間を考えると57人撃破なんて数字には疑問を感じるが・・・ 特殊ギミック・・・ タッグ戦・・・ 次の挑戦者が現れる前に一つ提案をする事にした。 「ねぇシンディさん、テミスさん」 と声をかけると、シンディはニヤリと笑みを浮かべながら 「うむ、心得た」 と応えた。 どうやらお互いマスター同士、言いたい事が伝わったらしい。
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