第二章

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「そちらのリルビエートと・・・ もう一人はどうするんだ?」 不意に横から声がした。見てみると筐体の上に二体の神姫が立っている。特徴的なのはどちらも軍服を着ていることだろうか。 先程までは居なかった筈なのだが・・・ 声をかけられるまで気づかなかったのは自分が鈍かったのかと思ったが、同じく唖然としていたシンディの顔が目に入った。 それだけではない。リル、レーネ、テミスも同様に驚いていたのだ。 (つまり、彼女達のセンサーをかい潜った・・・?) どうやら格好に違わず隠蔽能力に長けているらしい。 ・・・この戦い、結構厄介かもしれない。 先程声をかけてきた方だろうか、鮮やかな桃色の髪に眼帯をつけた神姫が威風堂々とした姿で此方の反応を気にするでもなく自己紹介をしてくれた。 「私は此処の軍地を任されているムルメルティア型だ。すまないが名前は名乗らない主義でね。普段は大佐と呼ばれている。」 続いて 「私は此処の軍地で大佐の補佐をしているゼルルという者です!ゼルノグラード型であります!」 と自己紹介してくれた。 恐らくはムルメティア型のマスターが店長、ゼルノグラード型のマスターが副店長であろう。
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