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プロローグ
俺たちには若干大きすぎる空間に轟く3つの銃声。
それが銃声だと何故分かったのか、答えは簡単だ。
『自分たち幹部の誰かが撃たれると分かっていた。』から。
けれど、それは俺たちの誰かに当たることは無かった。
なんの衝撃も無い。
痛みも無い。
「…?」
俺たちはふと目の前に視線をずらした。
その弾に当たったのは―・・
俺たちが最も大切な唯一無二の存在の…。
「…だい、じょうぶ…?」
そいつはニコリといつも通りの笑顔を俺たちに見せて
その場に
倒れた。
「織夜ぁぁぁぁぁ!!」
そいつの体から流れるのは赤い、紅い、朱い、血だった。
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