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やっぱりカラースプレーを使うしかないのか…。
なんて考えていると隣にいた翔がいきなりハイハーイ!と手を上げた。
「なんだね翔くん。」
「なんすか、そのキャラ。いや、そのまんまの織夜さんじゃだめなんすか?白髪ってめっちゃキレーだと思うっすけどねえ…。」
「まあな。…けど、それができればこんな苦労してねーよ。」
翔の言ったとおり織夜の白髪はエンジェル並みに綺麗だ。
太陽に当たれば光の反射でキラキラして見えるし、逆に夜の光に当たれば薄い透き通った青色のようにも見える。
それが、ただ単純に俺らはキレイだと感じた。
けど、そう思うのはきっと俺らとほんの少しのちょっとだけネジのぶっ飛んだ奴らだけであって、ほとんどの奴らは人とは違う織夜を奇異な目で見るだろう。
「…やっぱだめだ。白は人の目を引きすぎる。」
ちょうど会話がなくなってきた頃、すべてを洗い流してきた織夜が頭をおさえて部屋へ入ってきた。
少しくらい染まっているのかと思いきや、さすがは織夜の髪と言うかなんというか…。
黒?なんすかそれ。
といっているような白加減だ。
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