王道ってなんぞや

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「…編入生というのは君ですよね。何故外にいるのです?」 「門の開け方がわからなくて…、すいません。」 右手の中指で下がりつつあるメガネを押し上げる男に、織夜は今のこの状況を男に説明した。 すると、男はため息をついて、門を開けた。 ため息? 今ため息ついた? え?ため息つきたいのはこっちなんですけど。 調子乗ってんなよ? おこだお!(「・ω・)「 なんて言えるはずも無く、いまだに平静を装い続けている織夜は、 「どうもすいません。ありがとーございます。」 と心のまったくこもっていない棒読みのお礼を言ってのけた。
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