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「少しは反省するんだよ」
「め、面目ない…」
「女たらしめ、禿げろ」
あ~あ、怒らせちまった。
ホント、アスリーといるとあいつを思いだす。口の悪さが似てんだよなぁ…。
元気かな、あいつ。
「…リードって、ときどきそーやって思いつめた顔するよね。振られた女でも思い出してんのか?ああん?」
「そろそろ口調直そうぜ。…まぁ、間違ってはないかな。俺に1ミリも興味を持ってくれなかったよ、最初は」
「ふ~ん。そんな子もいるんだね。どんな子だったの?」
「俺のいた街に来た子だよ。アスリーみたいな子だけど、根はすごくいい奴だった」
「どういう意味なのかな?」
そーゆう意味だ。まぁ、別に恋愛感情を持ってたわけじゃないんだけどな。可愛かったけど
「リードはどうして旅しようと思ったの?その子に振られたから?」
「俺がなんでも女関係で動くと思うなよ。」
「じゃ思いつかない」
こ、この野郎…
俺は確かに女の子が好きだが、俺には目の前にいるアスリーさんと言う心に決めた猫耳美少女が……まぁ、それはいいや。
「簡単に言うと、追い出されたんだよ、俺は」
「追い出された…?自分の街を?」
「おう」
「な、なんで?ナンパし過ぎて?」
驚いてんのかバカにしてんのかどっちだ?若干天然入ってる奴だから、驚いてるだけだと思うが…
「俺の首に賞金がかかったからだな。俺を狙って襲ってくる奴もいる。そんな危ない奴は街を出てけ、ってな」
「ちょ、ちょっと待って。そもそも、リードに賞金がついた理由はなに?確かにリードの賞金は高かったけど、街を追い出されるほどじゃ…」
「…そうだな。これは、話しておいた方がいいのかもしれないな」
「リード…」
「じゃあ、アイスでも食いながら話そうか」
「え、そんな軽い感じの話しじゃないよね?あれ?」
「バニラとストロベリー、どっちがい?」
「えっと、ストロベリー?あれ?あれぇ?」
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