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俺が生まれ育った街は、決して小さくはない。産業も発達していて、いつも賑わっている街だ。
と言っても、街の外には危険な生物も住んでたりする。俺は自分の能力と、愛刀の黒刀時陰を使って危険な生物を狩る仕事をしていた。
名もかなり広がっていて、俺を訪ねてくる人も少なくなかった。あいつも、俺を訪ねてきた1人だった。
「さて。今日も可愛い天使を探して街をぶらぶら……おお!美少女発見!そこの美しいお嬢様さん!」
いきなり可愛い子を見つけた俺は当然のように声をかけ「この頃からたらしだったんだね」ちょ、アスリーさん入ってこないで。
「な、なに?私?」
「そう、貴女です。どうですか?今から俺と一緒にお食事でも」
「はぁ?バカじゃないの?行くわけないじゃない。私急いでるの。」
これがあいつとの出会い。アスリーみたいだろ?このツンな感じが「私こんなんじゃな…」だから入ってくるな。
「は、初めて誘いを断られた…だと?やば、かなりショック…」
あ、俺には姉がいる。このあと、姉の経営する喫茶店で再び出会うことになるとは、この時は思ってなかったな。
余談だか、すぐに2人の美少女を捕まえて食事に行きました。
「ホントあれだよね。自重するから言わないけど。」
「すごく汚い言葉を使うつもりだったのかな?てか、回想中に入ってくんじゃねーよ。」
「はいはい」
おほん。えー、それでだな。
姉の店は夜になると、バーになる。美少女達と食事を済ませたあと、また2人の美少女を捕まえて姉のバーにきたのだが…
「さ、ここですよ。入って」
「わぁ、オシャレな店ですね!」
「こんなにいいお店、知りませんでした!」
「オススメのカクテルがあるんです、ご馳走しますよ…」
「あぁぁぁ~~~!?」
突然聞こえた怒鳴り声。驚いて声の主を見ると、そこには昼間声をかけ、見事に断られた女の子が。
「君は昼間の…」
「こ、こいつが…こいつがリード!?」
「ええ。彼がリードよ。リード、少しいいかしら?」
なんだ?何故俺の名前を?
なんか姉に呼ばれたが、今はそんな場合ではない。
「この子が、あなたに用があるって。3時間ほど待ってたんだけど…」
「そんなの知らん。俺は美少女達と楽しむんだ。あんた、用があるなら待ってろ。あと2時間ほど」
「最低かぁぁぁ!!」
「アスリーさんあとで!文句はあとで聞きますからぁぁ!?」
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