女の子が好きなんです

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「なんで私があんたとデートなんて…」 「デートするだけで依頼を受けるんだぞ?安いもんだろ?」 「う…まぁ…」 翌日に、早速ルルとデート。 釈然としていないようだが、せっかくのデートだ。精一杯楽しませてやろう。 「こういう店はどうだ?好きか?」 「雑貨屋さん?…まぁ、嫌いじゃない…かな」 「なら寄ってくか」 「こんなお店知ってるんだね。なんか意外」 女の子が好きそうな店は熟知しているつもりだからな。この店だってかなりの人気店だ。 「わぁ…可愛い小物がいっぱい…」 「なんか欲しいか?買ってやるぞ。」 「いいよ、そんな。…私は、そういうことを言える立場じゃないし…」 「んなの関係ないだろ。これなんかどうだ?母親とお揃いで」 俺が手に取ったのはマグカップ。 これなら日常生活で使えるし、母親も喜んでくれるんじゃないか。 「そう言えば、こういうの持ってなかったな…」 「なら買うぞ。いいよな?」 「…うん、ありがとう」 ルルは俯いてしまっているが、喜んでくれたの…かな? 「…ねぇ、リード」 「うん?どうした?」 「ホントに…助けてくれる?」 ルルは俯きながら俺の手を握っていた。そりゃそうだよな。俺よりも年下の女の子だ。母親が捕まって、不安でいっぱいなんだろうな… 「心配すんな。お前の母親は絶対助ける。命に代えてもな」 「……」 「だからそんな顔すんな。お前は笑ってた方が可愛いぞ。」 「…なによそれ。わけわかんない」 わけわかんないらしい。う~む。慰めたつもりだったのだが…さすがに手強いなぁ。 「私をその辺の女の子と一緒だと思うなよ?」 「ごもっともだ。」 「だから、私はあんたを簡単には信じない。たらしだし」 「たらし言うな」 こんなに手厳しい女の子は初めてだ。なかなか信用してもらえない…ちょっとヘコむな… 「だから、私を信じさせてよ」 「え…?」 「女の子のお願いは、断らないんでしょ?」 「……はは、その通りだよ!」 俺はルルの頭をわしゃわしゃと撫でる。こいつ、めちゃくちゃいい奴なんじゃないか、おい。 「な、撫でるな!ちょっと!」 「安心しろ。初めから信じてなかった事、後悔させてやる」 「…うん。お願いする」 「な…な…」 「ん?アスリー?」 「なんでちょっと良い話しなんだよ!!」 「いけませんか!?」
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