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どれくらい歩いたのだろうか?
半日歩いたようにも、丸1日歩いているようにも感じる。
一体どこまで歩けばいいのだろう。身体はもう限界だ。
今すぐに倒れてしまいたい。
あぁ…もう、歩きたく…
「まだ1時間しか歩いてないんだよ」
……どれくらい歩いたのだろうか?
半日?それとも丸1日…
「だから1時間しか歩いてないって言ってるんだよ!!」
「……え?」
「え、じゃないんだよ。前の街を出て3日。丸1日歩けば着く距離なのに、リードが休憩ばっかするから!」
リードと言うのは、何を隠そう俺の名前だ。
そして、このぷんすかと怒っているのが、一緒に旅をしている女の子。
身長155cm
年齢16才
特徴 茶髪ロング、美少女、猫耳
猫耳で少し身長サバ読んでいるが。
この猫耳は付け物なのではなく、本物。獣族と人間のハーフなのだ。
まぁ能力うんぬん言ってる世界だし、いろんな種族がいる。
「そうだな。確かに丸1日歩けば着いたかもしれん。だがな、これには理由があるんだ。」
「理由?」
「少しでも長く、お前と2人でいたいからだよ、アスリー」
「な!?そ、そうだったの!?」
アスリー。それがこの猫耳美少女の名前。
可愛い、とにかく可愛いんだ。
顔を赤くして猫耳をパタパタさせてる姿なんて、俺を萌え殺す気なのか?この美少女は。
「あたり前だろう。他に理由があると思うか?」
「前の街の女の子に未練たらたらで、次の街に行くのが鬱になってるからだと思ってたんだよ!でも違ったんだね!」
「……」
…図星なのは黙っておこう
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