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「お前も知っての通り、俺の首には”賞金”がついてる。だから女の子とは遊べど特定の相手は作らなかったんだ。一緒に旅とかもってのほかな。」
「どうして？」
「一緒に旅なんかしたら、確実に狙われる。巻き込みたくないんだよ」
人質なんかにされたら終わりだからな。考えたくもない。
「…それが何の関係があるの？私とは旅してるじゃん？」
「簡単に言ってしまえば、お前は俺にとって特別だってことだ。なのに、どうして怒ることができようか。」
「とく…べつ？他の女の子とは違うの？」
「全然違う。俺のアスリーさんは、誰よりも可愛い」
「かわ…にゃ!?」
頭を撫でると、顔を真っ赤にして耳がピンと立った。こういうとこが可愛いんだよな。
「べ、別に私可愛くないけど…」
「いや、可愛いよ。最高だ。だからぎゅってしてもいいですか!?」
「ど、どうしてそうなるんだよ!?」
「可愛い子を抱きしめたいと思うのは普通だろ!?それに、”俺のアスリーさん”って部分否定しなかったのは満更でもないって思ってるからだろ!?」
「う、うにゃあ!?ち、違う!違うんだよ!?嬉しいとは思ったけど、そういうことしたいんじゃ…!?」
なにを言っても無駄だ。アスリーだって俺を嫌いじゃない、むしろ好意を持っていると今のでわかったんだ!もう止められないぜ!
「嬉しいって言ったな!?素直に俺が好きだと言ってしまえ!そして抱きしめさせろ!」
「う、うるさい!近寄るなぁぁぁぁぁ!!」
「ちょっ!?ここでレーザー砲はマズイ!!悪かった!だから落ち着け!!」
なんとかレーザー砲の連発を阻止。さすがに宿ごとぶっ壊したら弁償できん。
「この変態！バカリード！」
「ご、ごめんって!痛い!痛いから叩くな!」
「リードなんか嫌いなんだよ!」
グサァ!!
い、今のは効いたんだぜ…
嫌いとか…嫌いとか!女の子に嫌いとか言われたら俺は死にたくなるのに!
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