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「コハクさん、不安だったでしょ?」
「え…?」
「2人は受け入れてくれた。でも、いつ傷つけるかわからない。いつ暴走してしまうかわからない。…そんな不安で、いっぱいだったんじゃない?」
「それは…」
なるほど。確かに、優しいコハクならそう思っていても不思議ではない。その不安が蓄積された暴走なら、納得いく。そこに気がつくとは、さすがアスリー。さすアリ!さすアリ!
「大丈夫、私に任せて。リードに便利屋扱いされてるのは気に入らないけど、コハクさんの暴走。制御できるようにしてみせるよ。」
「アスリー…ありがとう!!」
「こは…むぐぅ!?」
「こ、これはァァァァァァ!?」
ハグ…っ!圧倒的なまでの!胸!バスト!アスリーが窒息してしまうのでは?と疑問に思ってしまう程の胸囲!なんて武器を隠しもっていたんだ、最高だぜ!
「…ぷはぁ!見てないで助けろバカリード!死にかけたんだけど!?」
「え?それは合法的にコハクの胸に触れるとかそういう…」
「ブッコロス」
「カタコト怖い!」
しかしまぁ、アスリーがやる気になってくれてよかった。アスリーの秘密道具以外に解決方法が思いつかんからな。
「とりあえず、リード。あんまり余計なことして、コハクさんを刺激しないでよ?道具ができるまで、たぶん時間かかるし。」
「しませんよ、そんなこと。ってか、時間かかるのか?いつもパッと作ってただろ?」
「ただ力を制御できるようにするなら簡単だけど。今回はつまり、感情を制御するってことと同位なんだよ?厳密には違うけど…。負の感情が蓄積されても力が暴走しないようにする。感情が失ってしまわないように気をつけながら、負の感情だけを制御するって、かなり難しいことで…」
「………」
アスリーがなんか難しい事を言っている。コハクなんて当事者のくせに、お茶を入れ直しに行ってしまった。…ちょくちょく思ってはいたが。コハク、頭はあまり強くないんだよなぁ。
「とにかく!リードは余計なことしないようにすればいいの!」
「わかったわかった。全てアスリーに任せるよ。俺はお前を信じてるからな。」
「…そう。それならいいんだよ。」
「さすアリ!さすアリ!」
「……さすアリ?」
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