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「あ…ごめん、言い過ぎたんだよ…」
「はは…いいんだよ。俺も暴走してた。ききき嫌れてても仕方なないよ…」
「そ、そんなわかりやすく落ち込まなくても…」
落ち込んでなんかないさ。落ち込んでなんか…はぁ…
「…嫌いじゃ、ないんだよ」
「……え?」
「嫌いだったら、一緒に旅もしないんだよ。…だから、大丈夫だよ?」
俺の服の裾をつまんで優しく微笑むアスリー。可愛いなおい!
「ごめんアスリー。やっぱムリだわ」
「え…ひゃあ!?」
「なんでお前そんな可愛いの?抱きしめたくなっても仕方なくね?」
まぁ抱きしめたわけだが。小さい~柔らかい~良い匂い~。
アスリーさん最高です!
「ま、全く!ホント仕方ないんだよリードは!仕方ないから…わ、私が我慢してあげるんだよ!」
「おー、サンキュ」
「が、我慢してあげるんだから…私以外にこういう事したらダメなんだよ!?」
…え?なに今の。デレた?もしかしてデレたの?
「それはあれですか?俺を独り占めしたいとかそういう…」
「私は慣れてるけど、他の子にしたら変態が移るからなんだよ!!」
「移らねーよ!?俺の変態は感染病か!」
「変態を否定するとこなんだよそこは!!」
だって変態だし。男なんて皆人間の皮を被った変態なんだよ。
アスリーが離れてしまったので、すこし残念だ。
「晩飯まで時間あるけど、どうする?」
「メンテでもするんだよ。あとちょっと改造かな。もう少し軽量化できれば…」
「軽量化くらいならいいが、これ以上兵器をつけるんじゃないぞ。」
「剣に変形できるってのはどう?盾にするのも便利だよねぇ。あ、いっそガンランスとか…」
「スナイパーって何だっけ?」
”改造”
それがアスリーの能力。
どんな物でも思った通りに改造ができる。もちろん壊れた物の修理だって可能だ。
良い能力だと思うだろ?
でも、一つ欠点を上げるとすれば、頻繁にメンテナンスが必要なことだ。修理に関しては完璧なんだが、改造がなかなか。メンテしないとぶっ壊れる。
「リードの刀も改造してあげよっか?ビームソードとかカッコイイよ!」
「全力で断る」
「エクスカリバーとかにもできるのに…」
簡単に伝説の剣にされたらありがたみも何もないな。
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