「い」は、いるかの「い」

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いるかが空を飛んでるよぉ!!! あれ?あれはショートケーキ!? ショートケーキなのかぁ!? あーちょっと待ってよぅ 来ないでよぅ その大きなしっぽで私をしめないでよぅ きゃー! 目の前でわたしの大好きなショートケーキを食べないでよぅ それにしても苦しい… そろそろそろっそろ死んじゃうぅぅぅぅ 「おーいあず?起きろ!」 「死ぬ…あああああショートケーキ食べるなぁぁぁぁあぁぁぁぁあぁ!!海の豚って漢字書くくせに!」 「あかん。こいつあかん。起きる気配がない。」 視界が急に明るくなった。 あれま?私は寝ていたのか? ということはいるかも、ショートケーキも夢? 「よかったぁ!私は救われた!」 現実で腹一杯食ってやる。 いるかの番組見ながら。 「あずちゃん?」 いつもの声。 目の前には私を心配そうに見つめる男の子。 「おはよう。龍ちゃん。京夜、よーろーも!」 その後ろにはもう2人の男の子。 3人の私の大好きな幼なじみ。 「おめー相変わらず起きんのおっせーんだよ!」 「あてっ!でこにでこぴんはんたーい!」 前言撤回! よーろーだけ好きじゃない! 「早く梓は準備したほうがいいんじゃない?学校遅れるよ?」 危うくよーろーのバカに付き合うとこだったぜい! 危ない。危ない。 さすが京夜様!
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