「い」は、いるかの「い」

6/23
前へ
/38ページ
次へ
「じゃあ、帰り!」 学校に着いて、それぞれの教室に行く。 見事にみんなクラスはバラバラ。 私は2組、よーろーは1組、龍ちゃんは、4組。京夜は特進だ。 私の通ってる学校、華花学園は大学付属。基本みんな内部進学だ。わたしもその予定。けど特進は他大学進学を目指すってかんじ。 「うん。バイバーイ!」 「あー俺、部活。今日は先帰ってて。」 よーろーは野球部だ。 それもスポーツ推薦。 朝練サボりまくってるっぽいけど大丈夫か? 「……………」 京夜は黙っていってしまった。 いつもは少しくらい声をかけてくれるのに。 少し、寂しい。 なにかが変わってる。 「じゃあ、後でね。」 ニコニコ笑顔を無理矢理つくった。 ほんとは心にポッカリ穴があいたみたいで。 なぜか声をあげて泣いちゃいそうだった。
/38ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加