第1章

5/14
前へ
/14ページ
次へ
そんな真っ赤な草原の小高い丘の上には黒くてデカくゴブリン特有の醜悪な顔をしている。だが、その身に纏うオーラは強者のそれである。勝てるか分からないが全力で潰す。そして、俺は手を掛けて腰を低くして居合の体制でゴブリンを迎え討つ事にした。ゴブリンは叫ぶ。「アアアアアァァァ」その声にゴブリンが地面から出てきた。そのゴブリンは所々腐っていた。そうゾンビなのだ。まるで、自分が今迄殺したゴブリンが血まみれの地面から俺を殺すために生き返ったようだ。このままでは俺は数でこちらが潰されると判断して俺は駆け出す。ひたすら首を狙う。首斬りは首を斬る時のみ効果の出る技能だ。クリティカル率、攻撃力が大幅に上がる。これも熟練度MAXのおかげだ。だが、俺が攻撃をし続けれる訳が無くゴブリンも攻撃をする。つい鬱憤がたまり叫んでしまう。 「クソガァァ」 その瞬間あまり動かなかったゴブリンがこちらに飛ぶように突進してくる。その行動を見て俺は打開策を見つけた。一度俺はゴブリンと距離を取る。技能 戦前離脱のおかげか割とアッサリ後退する。そして、居合いの体制を整える。技能 居合いは体制を整えてから刀に手を掛けてそこからどのくらいの時間居合いの体制を取り続けたかによってダメージが増大する。居合い発動中俺は動く事が出来ない。だから、叫ぶ。 「鬼さぁぁん、こぉぉちぃぃらぁぁぁぁ。」 その言葉のようにゴブリンはこちらに来る。決して俺の言葉に従っている訳ではない。俺の技能 挑発によってこちらに来るのだ。ゴブリン千体首斬りなんてやったが決して同じ作業をし続けた訳ではない。首を刀で斬る時の角度や斬り方、居合いでの一番ダメージを与える事の出来るタイミングを掴もうとしたのだ。それら全てを駆使してこの一撃で終わらせる。引き付ける…………まだ、引き付ける…今だ!!刀を鞘から振り切る。 そして、スッパーンと言う音が聞こえたと思ったら目の前のカースゴブリンは首から上と下で真っ二つになっていた。 ピコーン 技能 居合い、待ち伏せ、首斬りから派生して奥義 首落としを発現しました。 カースゴブリンを倒した事により 技能 呪術を取得しました。 カースゴブリンの秘宝からポーンのメインウエポン、刀が渡されます。呪呪鬼刀を手に入れました。 レベルが21になりました。 職業レベルが15です。 始まりの町に転移します。
/14ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加