Before encounter(出逢いの前)

2/3
0人が本棚に入れています
本棚に追加
/3ページ
地味で、友達ゼロで、無愛想 高校生活最後の1年を過ごす僕は窓際の席でうつ伏せで寝ていた クラスに友達という奴はいないし、 皆、浮いてる弾き者に関わりたがらない 「おい、欠陥品!」 柄の悪そうな不良生徒が教室の入口で、名前じゃないもので呼ぶ しん…とクラスが静かになる そして全員で僕を意味含んだ視線を投げつける 『さっさと行けよ』 僕は気怠げに席を立ち、不良の後をついていく 「金貸してくれよ」 体育館裏、不良は5人で僕を囲んでいた てか、今時体育館裏って時代古っ あー…、ボッチから集団でカツアゲか… 地味ボッチvs不良5人じゃ選択肢は決まってるもんな… 「嫌です」 一刀両断してやった
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!