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「……アメ、食べる?」
思ってもみないセリフに、一瞬ぽかん、と忙しかった脳に穴があく。
「た、べません」
「じゃ、しりとりする?」
身に覚えのある会話に、はっとして先生の横顔を見ると、ニヤリと口角をあげていて。
「………しません」
「あと、ナンだっけ?」
「……トランプ」
「クッ、そーそートランプ」
横目で私をチラリと確認して笑みをこぼした。
「しりとりなんて、いつが最後だろな」
軽快に笑う先生につられて、私も頬が緩む。
「私は先週しました」
「ははっ、相変わらずだな」
再び赤信号で停車する車。
ふと視線を感じて先生をみると、柔らかく微笑んでいて。
「?」
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