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俯く私の顎をつかみ、無理やり視線を交わらせる先生。
泣きそうに切なくて、でも甘く痺れる感覚に勝手に瞳が潤む。
「……味見くらいなら、させてやる」
そう言って重ねられた唇に、ゆっくりと瞳を閉じる。
角度を変えながら、休む暇なく与えられる刺激に息が出来ない。
柔らかく甘い痺れから逃げようと身もだえるけれど、先生の大きな手が私の後頭部をしっかりと固定してそれを許してはくれなくて。
わずかに出来た隙間から酸素を求めて口を開いた一瞬にーーーー
「んんっ」
スルリと割り入れられた先生の舌が、私の中をかき乱す。
確かめるように、探るように。
私の隅々をなぞりあげていく。
ザラザラとした湿った刺激に脳がジンジンと痺れ、悲鳴を上げる。
「……っはぁっ」
「オイシイ?」
呼吸が出来る最低限の隙間だけしか許してくれないまま、掠れた声で意地悪に囁く。
「わっ………わかん、なぃっ」
痺れた舌で、味なんか分かるはずもなくて全身で呼吸しているのに、ちっとも酸素が回らない。
荒い呼吸で、先生の腕に体を預けながら助けを求めても力は抜けていく一方で。
「………ホント、誘ってんの?」
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