第1章

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「!!!!!!」 そこには。 ショーツのみで、上半身は素肌にシャツを羽織っただけの悠花さんと。 そのか細い体を胸で受け止めたまま キスをしている 先生がいた。 後頭部を殴られたみたいな衝撃に、頭は真っ白なのに。 視覚だけは、ビリビリするくらい敏感で、目の奥にその光景が刺さる。 はっ、としたように顔をあげた先生と目が合い心臓が悲鳴を上げた。 「………あら、案外早かったのねぇ。 龍平くんと一緒だったの? なんかふたり、こどもらしくてお似合い」 ゆるゆると視線を私に動かし、先生の胸に頬を預けたまま微笑む悠花さん。 ギリギリと絞られる胸のせいで、うまく息ができない。 先生が悠花さんの肩を掴んで体から引き離して、「カオル、」と小さく呟いた。 こっちへこようとしているのがわかり、 思わず柴田君の背中に隠れる。 「センセー、どういうこと?これ」 柴田君の低く、怒気を含んだ声が玄関に響く。 汗でぐちゃぐちゃな背中が、そして肩が小刻みに震えている。
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