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「相沢の取り扱い、さすがだね……加藤君って」
「……うん」
いつもの光景に皆で妙に納得しつつ、細かい打ち合わせに戻る。
あらかじめ、悠介のおじさんには了解をとってある。
その日も夜遅くまで仕事があるらしく、悪いと思っていたのか、息子をよろしくと嬉しそうにしていた。
こうなったら、絶対に成功させたい。
なかなか感情を表に出してくれない悠介の笑顔を、皆にも見せてあげたい。
誕生日プレゼント用に狙っていた物がやっと入荷したと、お店からも連絡がきた。
きっと、悠介も喜んでくれるはず。
自然と口元が緩んでしまうのを堪えながら、作戦会議に意識を集中させた。
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