第1章

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暗い部屋の中、朝をつげる鳥の声が勇太に聞こえた。昨日はあまり熟睡できな かったからだ。 心の中から声がする。 「おはよう、祐君、体長はどう」 祐は体が信じられないほど重く、頭が痛かった。 しかし、この優しい声にそれを悟られまいと心の中で話した。 「うん、ありがとう。だいじょうぶだよ」 と勇は言ったが、声の主をだますことはできなかった。 声は考えた。 「大変だ、精神的なことと、食事をほとんどしてないことから弱っている、どう しよう」 と声は焦った。 勇は「まだ眠い」と言い、眠りについた。 8時半ごろになると、母が起こしに来た。 勇、起きなさい、御飯よ。 と美奈子は言った。そしてなかなか起きない勇を布団から出して、手を引っ張る 勇は痛くて、起きた。寝ぼけながら、トイレに行った。用を足すと、こたつに 父と母と兄が座っていた。 勇はこの得体のしれない人たちに心からおびえていた。勇が座るとすでにみんな が食事していた。勇の前に食事か並べられていたが、胃がきりきりといたんだ。 兄が言う。「おい、はやくたべろよ」といい侮蔑の目で勇を見た。 勇は泣きそうになりながら静かに食べた。だが、食事は美味しくはなかった。
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