第1章  従姉妹

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いや、違うのだ 思春期ともなれば誰でも気づくこと 彼女は自分の親の異常さが分かったんだ 子供を顧みない母親 そのことを咎めない父親 彼女は父親が育てた 母親が亡くなった時には涙もなかった 父親の闘病にはわずかに1日ついた 父親の死の時、わずかに泣いた 彼女は結婚して2人子供を生んだが 離婚した その頃にはガリガリに痩せていた 多分拒食症だろう 鬱も患っていたかもしれない 表情がなかった 離婚して行方がしれない 今なら抱きしめてられるのに 血が繋がってなくても従姉妹なのに
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