第5話

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似てるんじゃなくて、本物だ。  そして、 田原さんと同じくらいの年齢の……女の人。 ショコラ色の髪にグラマラスな大人の魅力溢れる女性…で。 自分は完全に負けている、と思った。 誰…だろう……? けたたましい音をたて、血が体内を駆け巡っている。 田原さんが私意外の女性に笑いかけている姿を見て、 私は…明かに動揺している。 “今、人と会ってるから”って、女性とデート中だったの? 土日はいつも忙しいって言ってだけど、 他の女と会うので忙しいってことだったの…? そうなの…? 落ち着きたいのに、 いろんな妄想が頭を巡って鼓動がおさまらない。
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