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嘘だと思った。
あの彼が、そんな風に思っていたなんて…。
ふらふらと後ずさりしてその場を離れると、一気に階段を駆け降りた。
痛む胸を押さえて家までの道中、人目を気にせず泣いた。
それをきっかけに彼への想いも完全に消えた。
挙句の果てに、男の子が苦手になってしまい、ますます話すこともなくなった。
彼から言われた言葉を時間が過ぎても断ち切れず、流れるままに名門私立女子中へ進学した。
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