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彼から言われた言葉を引きずりながらも、勉強に対する意欲心は消えることなく、むしろ向上した。
勉強しか取り柄のない女と言われたことに、傷つきながらも反抗心があったからだ。
どうせなら、皆が入学できないような名高い進学校に進学して、その憎しみを勉強にぶつけようと思った。
思い出すのが嫌でずっと身に付けていた眼鏡を止めて、コンタクトにした。
人の言葉を信じて、真に受けやすい私は、心のどこかで彼から浴びせられた言葉を否定しながらも、内心どこか引きずっては傷を広げていた。
だけど、男の子と関わることのない女子中でも、自然と話題に出ることはある。
内心、恋愛に反感を覚えながらも、友達の彼氏や好きな人の話を聞く度に羨ましく思った。
恋もしたかったし、お互いを想い合える相手に出会いたいと人一倍強く願っていたから。
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