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「違うよ。もう引きずっていないの。
ふとした時、思いだすだけだもん…」
「まぁ、高1の頃に比べたらね。
あの時大爆笑しちゃったもん。
そんな小学校時代の失恋を引きずってるなんて」
「…今思い出したら恥ずかしい話の一つだよ」
美奈の冷やかしにぷくっと頬を膨らませ、不機嫌を装う。
「でもね、葉瑠。
あんた男子とも上手く話せないんだから
恋をする以前にその男嫌いをどうにかしなよ?」
「だから、男嫌いじゃないってば!
美菜が一番よくわかってるでしょ?
少し苦手なだけなの。
…むしろ、仲良くなりたいよ。
男友達とか憧れの憧れだもん。
私も美菜みたいな性格になりたい…」
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