1.一目惚れの彼

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春の日差しが目立つ朝の温かいHR。 ゆったりとした時間が流れる中、高校生活の最大鬼門である大学受験に向けて、最後の一年が始動した。 けれども、特に目指す大学があるわけでもない私、白河葉瑠にとって、クラス替えもなく、馴染みのあるメンバーが顔を揃える教室は去年のままのように見えた。 少し浮足立つクラスは何ら変わりなさすぎて、どこか物足りなさも感じるけど、でも逆にそれが安心できた。   朝のHRが終わりに差し掛かった頃、次の授業の準備に取りかかろうとした矢先、担任の口から予期せぬ一言が発せられた。 今思えば、この時から変化は始まっていたんだ。
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