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「小学生の頃からずっと好きだった男の子に陰で勉強しかできないつまらない女って言われたことまだ気にしてるの?
そんな昔の話忘れなよ。
誰だってそういう苦い思い出はあると思うよ。
まぁ、確かに初恋の人にそんなこと言われたらショックだろうけど。
でも引きずりすぎ!」
「引きずっていないよっ!
ふとした時、思い出すだけだもん…」
小学生の頃、ずっと好きだった男の子がいた。
家も割かし近くて、登校班も一緒で……恋に落ちるのに時間はかからなかった。
でも、誰もが思春期を迎える頃には互いに避けるようになり、遊ぶことも、話すことさえも減っていって、彼との関わりは完全に途絶えてしまった。
それでもずっと彼が好きで、密かに思いを寄せていた。
そんな最中、小学校六年生の時、ラッキーなことに彼と同じクラスになれた。
元々非行動的で、引っ込み思案な私は彼へのアプローチも出来なくて。
地味な私はただ遠くから彼を見ているだけで満足していた。
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