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「…だが受け取っていただきたい」
「いやいや大したことないですから!」
風呂敷の包みを押したり引いたり
それを見かねた客が笑った
「そんならその金で団子買えばあいいじゃないか」
「そ、そうですよ!」
笹も便乗するが
「…む、しかし…」
桂は渋る
すると団子屋の旦那が言った
「お笹に団子食わせてやんなあ
お笹は甘いもん好きだ
それにこっちも儲かるしな」
桂の目はそれはいい考えだと言わんばかりに輝いた
「旦那、この金で買えるだけの団子をくれ」
「…あんたあ…
いくらお笹でもそんないっぺんに食えねえよ…」
「む…」
桂は手元の金に目を落とした
「桂さん、通えばいいんですよ
たまに来て私にご馳走してください」
「…ではそうさせてもらおう」
桂は何かまだ考えているようだったが、笹の笑顔に押しきられたようだった
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