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「はぁ~、極楽 極楽。」
一人暮らしの女の楽しみなんて こんなモンだ。
適度に遣り甲斐のある仕事をして、一日の疲れをお湯の中で癒やした後は。
「さて、そろそろ上がるかぁ~。」
火照った身体を鎮める様に 流し込むビールへ 早々と思いを馳せ 勢い良く立ち上がれば……
ズルッ!
「んなッ!?」
バシャーンッ!
知らないうちに逆上せたのか……
浴槽の底に足を滑らせたのか……
何が何だか分からないまま、私の身体は見事にお湯に沈んでいく。
ちょっと…私、間抜けじゃね?
自分の家のお風呂で溺れる、って……!
……………ってか。
何で溺れてるの━━━━━ッ!?
全然、身体浮かないよ?
どんどん沈んでるよ?
ココ風呂だよ、風呂ッ!!
深いだろ!
可笑しいだろ!
どうなってるのよ━━━━━ッ!!
やべ……息出来なく…なって……き、た。
一通りツッコミを入れた後、私の意識は途切れた。
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