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モーリン博士によれば、このクロニック・デジャヴの症状は単に新たな経験を既知の経験として錯覚させることに留まらず、それを補足し、正当化する為のもっともらしい情報さえ、患者に与える事が特徴であると話している。
「ある男性患者の場合ですが、その患者の妻が、テレビ番組で次ぎに何が起こるかと夫に問うたんです。
何故ならば男性はその番組に対して既視感を抱いていると話したからです。
しかし、男性はこう答えたんです。
"何でそんなことが私に分かるんだ。私は記憶に問題があるんだ!"」
しかしモーリン博士は、こうしたクロニック・デジャヴに苦しむ人々に出会った事がきっかけとなり、これまで謎とされてきたデジャヴの症状に初めてメスを入れることが出来たという。
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