~序章~

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弘光『岡本先輩、また失敗です』   この研究所では 今流行りの細胞治療の研究を行っている。   ガラス張りの中で ネズミが暴れている ネズミに細胞ウィルスを投与し、実験をしていた。   岡本『ネズミを処分しろ』   弘光『わかりました』   岡本 賢一…自分の一つ上の先輩で、 髪は茶色 いつもオールバックにしている。 体型は自分より小さめだが 知能はずば抜けて凄いので尊敬している。   俺は 目が赤く充血し、涎を垂らしてるネズミをめがけて 薬を注射しようとしたが、グチャッという音と共にネズミは爆発して肉片が飛び散った。     俺は 掃除して実験室を離れ、 自室にてパソコンでレポートを打っていた。   遺伝子がウィルスを制御できないからなのか…ああやって爆発してしまう…   足や腰の不自由な人が走れるようになったり 指や手足がない人も自分の指や手足同様に再生出来るのに…   とりあえず 報告書類は出来たので 本社と研究所の人達に送った。   『ふぅ…』と溜め息を吐いた時   コン…コン… 誰か自分の部屋に来たみたいだ。
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