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まるみが力いっぱい俺の腕にしがみ付いて来た。
そんな必死なまるみを見て、なぜだか、胸がカッ熱くなった。
なんだ?
この思いは……
それは、今まで、感じたことのない苛立ちに似た思いだった。
ツカサを心配して必死にすがりつくまるみの顔に、怒りに似た思いが込み上げて来た。
俺は……ツカサを思うまるみに、なぜ、腹が立っているんだ?
メモに目をやったまま、立ちつくしている暁に
「暁……まるみをツカサの病院まで連れてってくれないか」
「俺がまるみを?お前はどうするんだよ」
「ああ。俺なら、どうにでもする。この人との取引も有るしな」
女に親指をクイクイと向けた。
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