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「・・・誰?」目を開けた彼がヘッドフォンをはずし て怪しむように尋ねてきた。 少し長い前髪に隠れていた目が風によって横に 流され大きな瞳が私をとらえる。少しつめたい風 に当たりながら体を起こした彼のシャツから彼の 引き締まった体が一瞬覗く。 高校一年生には見えない。 私は年上っぽい雰囲気がする彼に少しおびえながら口を開いた。 「あ、蒼井奏多くんだよね?」
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