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すると、となりから小さな寝息が聞こえ始めた。 「ねぇ」 問いかけてみると反応がなかった。 「・・・・・・」 「蒼井くん、また寝たりしないでよ」 「・・・・・・うあ。えっ、あ、寝てない、寝てないって」 「うそ、さっき目閉じてたじゃん!」 「・・・・・・最初は起きてたんだって!」 意地になる姿が何だかかわいくて、私は笑った。 蒼井くんも、私と話すのを楽しんでいるようにみえた。 イヤじゃないみたい。私、ちゃんとしゃべれてる。 こんなふうに話せる男子って、今までいなかったな・・・・・・
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