~プロローグ~

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4月。 出会いと別れを繰り返しながら生きていく中で、もっとも特別な季節。 この月から、私の新しい1年が始まるんだ。 私は4月、喜多高校の入学式を迎えた。そして、桜が空に舞いだすころから私の毎日はめまぐるしく動き出していった。 何より、高校生になって普段の生活もガラリと変わったんだ。 あまりいい思い出がなかった中学生活に比べて、 朝が早かったり、部活が忙しかったり・・・・・・ でもね。 変わったのはそれだけじゃなかったんだ。 -蒼井奏多という男子生徒と初めて話したのは、 入学してから5日後のことだった。
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