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「男子の顔まで覚えてないよ・・・ってか入学早々サボるなんて」 保健室を覗いて蒼井くんがいないことが分かったあと、 まだ慣れてない学校の中をうろうろと彷徨っていた。 なんだか自分が迷子になりそう。 こんなんじゃ、探偵失格だよね。 探し始めてから何分たったかな。 私は自分の教室のある北校舎ではなく、 南校舎の屋上のドアが半分開いているのを見つけた。 「・・・・・・ここかも。」 こんな時間に開いていて大丈夫なの、と思いながらも、 先生に報告する前に好奇心が勝った私の足は、 自然と屋上に一歩踏み出していた。
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